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[コラム]冷えについて

今回は冷えについてお話していきます。
 
◎「冷え」が起こるメカニズム
間は体温を一定に保つために、脳にある「視床下部」が体温調整の命令を出し、自律神経を介して体温調節を行なっています。例えば、暑くて体温が上がるような場合は血管や毛穴を広げ、汗を出したり、熱を体外に逃します。寒いと感じる場合は血管や毛穴を縮めて熱が外に逃げないようにします。寒いときに身体が震えるのも筋肉を震わせて体温を上げようとしているためです。このような体温調整の機能が上手く働かなくなると身体は冷えてしまい、身体に様々な不調をもたらします。
 
◎「冷え」の原因となるもの
①自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活が続くことで自律神経が乱れると「視床下部」の働きが低下し、体温調節が上手くできなくなります。
②皮膚感覚の乱れ
身体を締め付ける下着を着用すると血行が悪くなり寒いと感じる皮膚の感覚が乱れてしまうため、体温調節も上手くできません。
 
③血液循環の悪化
貧血や低血圧など疾患がある方は、血行不良によって血液の滞りやすいため、新鮮で温かな血液が全身に行き渡らず、冷えやすくなります。
 
④筋肉量が少ない
筋肉は代謝によって熱を生み出しています。筋肉量が少ないと代謝が下がり、熱の産生が低下し、冷えへと繋がってしまいます。
 
➄ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの分泌を命令するのも「視床下部」の仕事です。視床下部の働きが悪くなるとホルモンがアンバランスとなるため、体温調節が上手くできなくなることもあります。
 
◎身体の冷えを改善、予防するための方法
①温める場所がポイント
「のど」「肩甲骨周り」「太もも・お尻周り」が効果的です。マフラーなどで首やのどを温めると自律神経を整える作用があります。また、大きな筋肉がある肩甲骨周りや太もも・お尻周りは大きな筋肉がついている為もともと血流が盛んな場所になるため、保温したり、温めることで効果的に血液を温めることができます。
 
②シャワーで済ませず湯船に浸かる
シャワーでは身体の体表しか温りません。湯船に浸かり身体の芯までしっかり温め、血流を上げましょう。
 
③甘いもの、冷たいものを控える
砂糖は取ると一時的に血糖値が上がり、体温も上昇しますが、身体は急激に上がった血糖値を下げようとするため、血糖値は急降下し、体温も低下してしまいます。体を冷やすと言われています。また、冷たいものを食べると胃腸の働きが悪くなり、内臓機能低下し、冷えを誘引してしまうので注意しましょう。
 
④適度な運動・大きな関節周りのストレッチ
肩や股関節など大きな関節の周りには大きな筋肉がついており、血管も密に張り巡らされているため、こまめに動かし効率よく血流を促進しましょう。特に長時間のデスクワークや運動不足の方にはおすすめです。
 
◎おススメの運動・ストレッチ
・肩甲骨回し
・上半身ストレッチ
・股割りの運動
・お尻周りのストレッチ
冷えを予防、改善し、健やかな新年をお迎えください。
美容鍼灸院Glanz 京都伏見・四条寺町
鍼灸治療で自律神経と内臓の働きを整えることで冷え症の改善に効果があります。
冷えでお困りの方はお気軽にご相談ください。