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[コラム]冷房病

猛暑が続きますが、熱中症対策はされていますか?水分補給や日傘などで気を付けておられる方も多いかと思います。夏注意すべきことは熱中症だけでなく、冷房病についても知っておく必要があります。今回は冷房病についてお話します。
 
❚冷房病とは
人間の体は、外気温が高くなると体内での発熱を抑制し、毛細血管を広げて放熱、汗をかき体温を下げようとします。このように外部環境の変化によって体質も変わっていきます。しかし、この体質で冷房の効いた室内にいるとどうなるでしょうか?体内の熱が逃げすぎて冷えたり、外出先との激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れてしまいます。自律神経は体温調節や発汗のコントロールをしているため、バランスが崩れると「冷え」に対しての抵抗力が弱くなってしまいます。足腰の冷え、だるさ、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢、不眠といった体調不良は冷えによって起こる症状です。
 
❚対策
①服装
外出先やオフィスなど、冷房の温度や風向きを設定できない場所では自衛策が必要です。おすすめは腹巻です。お腹を温めると全身の温度の上昇しやすく、冷えで起こる胃や腸の不調を防ぐこともできます。また、腰の冷えも防いでくれるので腰痛の方にも効果が期待できます。腹巻以外にも、カーディガンやスカーフで肌を隠すのもいいでしょう。冷気は足元に溜まりやすいので厚手のソックスやレッグウォーマーを付ける方法もあります。
 
②食事
冷房病や冷え性対策として「体の中心部を冷やさない」ことが大切です。夏は冷たい飲み物や食べ物を好んでしまいがちですが、冷房が効いている部屋で冷たいものを食べると体を内外から急速に冷やすことになります。冷房が効いている室内であれば、少し汗ばむぐらいの温かい飲み物、食べ物を取るようにしましょう。
 
*体を温める食材
ショウガ・ネギ・ニンニク・タマネギ・カボチャ・チーズ・唐辛子・コショウなど
 
*体を温める飲み物
白湯・シナモンティー・ココア・ルイボスティー・カリンティーなど
〈注意〉気を付けて頂きたいのはカフェインです。少量であれば問題ないですが、飲み過ぎると血管を収縮させ冷えを悪化させます。
  
③運動
冷えをもっとも感じやすいのは足先です。足先は心臓から一番遠いため血液の流れが悪くなりやすく、冷房で冷気が床近くにたまるため影響を受けやすいです。血流を良くするためにも日頃から歩くことが大切です。1日20~30分程度のウォーキングがおすすめです。また、自宅やオフィスで座りっぱなしが多いという方は、1時間に一度は立ったり、屈伸運動をして血流を改善しましょう。かかとを上下に動かす簡単な運動でもふくらはぎがポンプの役目をは果たして血流が良くなります。
  
④入浴
夏はついシャワーだけで済ませたくなりますが、お湯につかると足が温まるだけでなく、水圧によって血流もよくなります。お湯につかりながらふくらはぎを軽くマッサージすると、効果が一層高まります。お湯の温度は少しぬるいと感じる程度で、ゆっくりつかる方が湯冷めによる体温の低下を防ぐことができます。
 
⑤ストレスをためない
ストレスは自律神経の働きを低下させ冷房病や冷え症を引き起こしやすくなります。ストレスをためないことが大切ですが、適度な運動や入浴にはリフレッシュ効果があり、ストレス解消にも向いています。
 
鍼灸治療では、血流を改善し、自律神経を整えることができます。この時期の体調不調の原因となる冷房病にも効果的です。お悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。
 
 
美容鍼灸院 Glanz 京都伏見・四条寺町